こんにちは。
メディアレトリバーのライターYAMです。
今月はバリバリの繁忙期で、電車に揺られ、取材に出かけては記事にまとめる日々を過ごしていました。
ちなみに今月インタビューした人の数は総勢13名でした。
年間で数えると、毎年おそらく50名以上はインタビューしていると思います。
これが多いのか少ないのかは不明ですが、そこそこ頑張った!と自画自賛したいです。
今回はそんな私がインタビュー当日のコツを語ってみます。
長い前置き|インタビューに悩んだ日々のこと
私は気づけば取材記事を多く書いていただけの人。
決してインタビュアーになりたかったわけではありません。
フリーランスになって最初にいただいた大きな仕事が、取材必須の案件だったんです。
それまでインタビュー経験はありませんでしたが、ディレクターとして取材に同行したことはあったし、人と話すのは苦手ではないから「なんとかなるだろう」と軽く考えていました。
迎えた初めての取材の日…
結果は散々でした。
ひたすらあわあわしている間に時間だけが過ぎていきました。
きっとその場にいたみんなが「コイツ大丈夫か?」と思ったことでしょう。
それ以来、インタビューへの苦手意識が生まれ、「インタビュー コツ」「取材 コツ」と検索したりもしました。
ところが、出てくるのは「下調べをしよう」「質問内容をまとめておこう」「録音しよう」といった事前準備に関する内容が中心。
「そんなことはもうやっとるわ」と当時の私は逆ギレしながら、ブラウザを閉じました。
今になって考えると、インタビューは事前準備が命。
準備に関する内容が多いのは納得です。
でも、当時の私は取材当日の「今まさにインタビューするぜ!」という場面でのコツが知りたかった…。
前置きが長くなりましたが、タイトルにある【当日限定】というのは、そういうことです。
ここからは、初めてインタビューした日から何年も経験を積み、試行錯誤した結果、やっとわかってきたコツをご紹介していきます。
一言プラスして相槌のバリエーションを増やす
人の話を聞いているとき、皆さんはどんな相槌を打っていますか?
私は「なるほど」と「確かに」が口癖です。
仕事中もプライベートでも、よく言っている自覚があります。
心から「なるほど」「確かに」と思っているのですが、同じフレーズばかり使っていると相手も「ちゃんと聞いてる?理解してる?」と気になってきますよね。
そこで、私が編み出した(?)のが、まずは口癖になっている相槌に一言プラスしてみる作戦。
たとえば…
「なるほど」→「なるほど、それは意外でした」
「確かに」→「確かに難しいですよね」
さらに、相槌から次の質問につなげるのもあり。
「なるほど、それは意外でした。じゃあその後はどうされたんですか?」
「確かに難しいですよね。どうやって乗り越えたんですか?」
そうすることで、相手に「ちゃんと聞いてくれている」という安心感を与えられ、尚且つスムーズに会話が進みます。
無理に口癖を矯正しなくても、一言プラスするだけで印象が変わるのでおすすめです。
オウム返しは使い方次第
私がインタビューに悩んでいた頃、「オウム返しをしましょう」という記事を読んだことがあります。
たとえば、一般的に言われるオウム返しはこんな感じ。
相手:「りんごより圧倒的にみかんが好きなんです」
私:「みかんがお好きなんですね」
ただし、オウム返しは割と高度なテクニックなのではないかと思います。
そのままの言葉を繰り返すと「共感」より「事実確認」のようになってしまいがち。
例に挙げた「みかんがお好きなんですね」も、個人的には「オウム過ぎる!」と感じるんです。
意識したいのは、インタビューも「会話」だということ。
友達と話すときと同じ温度感で会話をすることを意識するだけで、相槌も大きく変わるはずです。
相手:「りんごより圧倒的にみかんが好きなんです」
私:「え!圧倒的にみかん派ですか?」
同じように相手の言葉を繰り返しているようで、こちらの方が断然興味を持ってくれていると感じませんか?
インタビューに不慣れな人から話を聞き出すコツ
私は学生や若い社会人にインタビューすることも多いのですが、取材対象となるのは、インタビューに慣れている人や話が上手な人ばかりではありません。
そんなインタビューに不慣れな方に話を聞くときには、「正解を出さなくてOKですよ」という空気を出すように心がけています。
たとえば…
「それ、わかりやすいですね」
「めっちゃ良い話ですね」
「◯◯さんならではの視点ですね」
といった相槌で、「あなたの話は最高!そのままでOK!」と示すことで、安心してもらいやすくなります。
また、「ネガティブなことを言ったらダメ」という思い込みがあるケースも。
模範解答が続いたら、「私だったら途中でやめてしまいそうです。投げ出したくなるときはなかったんですか?」と本音を引き出す質問を投げかけます。
ここで、「実は一度、本気でやめようと思ったことがあって…」という話を聞けたら、記事に深みが出るので、心の中でガッツポーズ!
逆に「一度もありません」と返ってきても、それはそれで「強い信念をもつ人」という方向性で記事を書くことができます。
専門家にインタビューするコツ
大学教授や企業の経営者、専門職の方など、その道のエキスパートにインタビューするとき、専門用語や難解な理論を理解するのは、めちゃくちゃ大変…。
もちろん下調べはするのですが、当日インタビュー中に理解が追いつかないことも多々あります。
そんなとき、私が大切にしているのは「わかったふりをしないこと」。
素直に「わからないので詳しく教えてください」と聞き、不安なら「それは◯◯という認識で合っていますか?」と確認します。
「小学生に説明するならどう伝えますか?」というのも便利なフレーズ。
かなり噛み砕いて説明していただけるので、よく使っています。
また、中には過去に何度もインタビューを受けてきた方もいます。
「また同じ質問?他の記事の取材で答えたから、それを読めばわかるでしょ」と思われがちなので、要注意。
「◯◯の記事を拝見しました。質問が重複するのですが…」と前置きを加えるなどの工夫が必要です。
予定にない質問で意外性のある答えを引き出す
インタビューを行う際には、取材対象者へ事前に質問項目を共有し、「当日はこんな質問をします」と伝えておくのが一般的だと思います。
ただ、その質問項目をなぞるだけだと、薄い記事になってしまうことも。
そこで、私は必ずプラスアルファの質問を用意していき、時間が許せば雑談のようなテンションで聞きます。
たとえば…
相手が学生なら
「1年生の頃と考え方は変わりましたか?」
「入学した頃と比べて成長したと感じる部分はありますか?」
「学校の中で一番好きな場所はありますか?」
相手が専門家を含む社会人なら
「子どもの頃の夢はなんでしたか?」
「入社1年目の頃の自分にアドバイスできるなら?」
「これは失敗だったなと思うエピソードはありますか?」
「そこまで頑張れるモチベーションはなんですか?」
「いつも持ち歩いている仕事の必須アイテムはありますか?」
こういった質問には意外性のある答えが出てきやすく、パーソナリティが伝わる記事を書くことができます。
単純に、ありきたりな質問だけだとインタビューする側もされる側も楽しくないですしね。
【まとめ】相手と友達になりたいと考えてみよう
ここまで実体験をもとにインタビューのコツをまとめてきました。
インタビューに強い苦手意識を感じていた頃の私は、いくら事前に下調べを徹底的に行って、質問項目をまとめ、構成を練っていても、「なんだか上手くいかない」「良いエピソードを聞き出せない」と感じていました。
私に足りなかったのは、相手を知ろうとする姿勢。
情報や事実を聞き出すことに精一杯で、その場を回すことばかり考えていました。
今の私が1年目の頃の自分にアドバイスできるなら…
「相手と友達になりたいと考えてみな。
もっと聞きたいことが浮かんでくるやろ?相手が答えたことを深掘りしたくなるやろ?
正しい言葉遣いとか、マナーとか、気にしすぎるなよ。インタビューも会話やねんで」
と言うでしょう。
私ほど不器用な人は少ないかもしれませんが、少しでも参考になれば嬉しいです。


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