なぜ「慣れた毎日」は早く過ぎ、「新しい挑戦」は充実して感じるのか?

なぜ「慣れた毎日」は早く過ぎ、「新しい挑戦」は充実して感じるのか?_タイトル画像

「もう1週間?つい昨日が月曜だった気がするのに」

こういう感覚を味わったこと、ありませんか?

一方で、新しい仕事を始めた初日や、初めての環境に飛び込んだ日。

たった1日なのに、妙に長く感じた経験がある人もいるはずです。

同じ24時間なのに、なぜ体感がここまで違うのか。

実はこれ、気のせいではありません。私たちの脳には、時間を実際の長さではなく、感じ方で処理する仕組みがあるのです

目次

脳は時計ではなく「情報量」で時間を測っている

ピンクの背景。左から目覚まし時計、クリップ、鉛筆、カレンダーが写っている画像。

私たちは普段、時計やカレンダーで時間を管理しています。

でも脳の中では、「何分経ったか」ではなく、どれだけ新しい情報を処理したかが基準になっています。

そのため、脳が大量の情報を処理したとき、人は時間を長く感じ、逆に処理量が少ないと、時間は短く感じられるとのこと。

認知心理学では、こうした仕組みを情報処理量仮説と呼ぶそうです。

たとえば、慣れた日常は、次に何が起こるかがほぼ予測できますよね。

すると脳は、あとから振り返ったときに「思い出せることが少ない=短い時間だった」と判断してしまうのです。

つまり、脳にとっての時間はこういう計算です。

  • 情報が多い日 → 長く感じる
  • 情報が少ない日 → 短く感じる

時間の長さは、出来事そのものより、どれだけ脳を使ったかで決まっている、というわけです。

新しいことをすると時間が充実していると感じる理由

桜の花がアップに写る画像。

一方で、新しい環境に入ると状況は一変します。
新しい挑戦が充実して感じるのは、実際の時間が長いからではなく、体感時間が引き伸ばされているからです。

新しい環境では、脳がいつも以上に働きます。

  • 初対面の人と会話する
  • ルールを把握する
  • 空気を読む
  • 失敗しないよう注意する

    こうした場面では、脳がフル稼働し、五感や感情も総動員されます。

その結果、記憶は細かく、鮮明に刻まれる。

すると脳は、「これだけ情報を処理したのだから、長い時間が経ったはずだ」と判断します。

実際の時間は同じでも、体感だけがゆっくりになる。
これが、新しいことをすると時間が濃く、充実して感じられる正体です。

今思い返すと、学生の頃の1年がやたら長く感じたのも、毎日が初めての連続で、脳が処理していた情報量が今より圧倒的に多かったからだったのかとしみじみ…。

この現象には名前がある

真っ暗な宇宙と太陽の背景。地球の表面の画像。

ここまでくると、「この現象にも、名前があるんじゃね?」と思い調べてみました。

すると出てきたのが、ジャネーの法則。オヤジギャグみたいになってしまいましたが違いますよ…違いますからね…。(ほしがり)

ジャネーの法則とは、人は新しい体験が多いほど時間を長く感じ、慣れた体験が増えるほど時間を短く感じるというものです。

年齢を重ねると時間が早く感じるのも、生活がルーティン化し、新しい情報が減るからだと説明されています。

実際、ここ数年を振り返ると、「もう1週間?」と思っていた去年よりも、今年のほうがさらに時間が早く感じます。

そして今年もすでに気づけば、もう2か月経ちましたが、体感としてはかなり進みが早いと感じています。

【まとめ】1分前から、もう過去になる

白い部屋の中に大きい全身鏡がある背景。女性が鏡に映る自分を見ながらポーズをとっている画像

時間が早く感じるのは、「忙しすぎるからかな」とか、「昔より年を取ったせいかな」と思っていました。

でも調べてみると、どうやらそうではないらしく、脳が処理している情報量が減って体感時間が圧縮されているだけ。正直、ちょっとびっくりしました。

ここ数年、「もう1週間?もう何月?!」を何回言ったか分かりません。

でも時間が消えたわけではなく、脳がほとんど処理していなかっただけだとしたら…。

それは、ちょっともったいない気がしてきました。

人生の時間は増えません。でも、濃くすることはできます

毎日をいつも通りに過ごすのも悪くはありません。

でも、最近の私は「早いな」と感じることが増えました。

時間が足りないわけではなく、ただ、圧縮されていただけだと知ってからは、少し見え方が変わりました。

今日という時間も、1分前から過去になる。

そう思うと、新しい挑戦をし続けて大事に過ごしたいと思う今日この頃です。

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