言葉が通じない犬と暮らして知ったこと

こんにちは。

メディアレトリバーのライター【YAM】です。

この記事を書いている今、私の足元にはイビキをかきながら眠る愛犬がいます。

動物は好きだったものの飼う予定はなく、どちらかというと猫派だった私ですが、この夏からご縁があって犬を飼いはじめました。

今回は犬との暮らしの中で気づいた発見をご紹介します。

目次

我が家の愛犬は言葉より行動派

私の愛犬はもうすぐ生後10ヶ月。

うちに来た頃にはすでに生後半年を迎えていて、少し遅めの家庭犬デビューでした。

とはいえ、最低限のしつけはされていて、尚且つ愛情もしっかりかけてもらっていたようで、はじめからあまり手のかからない子だったと思います。

ただ、犬を飼うのがはじめての私が最初に戸惑ったのは、言葉が通じないこと。

当たり前といえばそれまでなのですが(笑)。

今にも言葉を発しそうな顔をしているのに、物静かで「ワン」の一言も言わない我が犬。

テレビやネットで目にする、「お散歩」「おやつ」などの言葉に大喜びする犬たちをデフォルトだと思っていたのに、まったくの無反応な我が犬。

「待て」や「伏せ」のコマンドも、言葉ではなく、手の動きに反応して覚えました。

「体調不良の時だけは、どうにかして喋って原因を教えてくれないかな」と思いつつ…

したらダメなこと、してほしいことをどう伝えるか考えるのが難しくも楽しい日々です。

それなのに気持ちはなぜか簡単に伝わる

物静かな我が家の犬が、唯一大声を出すのは、知らない人が家にやってきた時。

工事の業者さんがやってきた時には、縄張り意識から警戒心を剥き出しにして吠え続け、飼い主として申し訳ない気持ちになりました。

私たち飼い主に向かって吠えることはなく、留守番するとわかった時だけ寂しがって「キューキュー」と鳴きます。

「怖い」「嫌だ」「寂しい」「遊んで」

そんな感情をストレートに伝えてくれるので、本当にわかりやすい。

一緒に愛犬を育てる、人間の成人男性とのコミュニケーションの方が時々難しく感じます(笑)。

そして、私たちの行動や表情も本当によく見ていて、些細な変化にもすぐ気づきます。

言葉にしていない(できない)感情も伝わっているような気がして、「愛犬に恥じない人間でありたい」とすら思います。

犬との散歩は新たな出会いの連続

愛犬と暮らしはじめて一番驚いたのが、人の温かさ。

私たち飼い主は、子どももおらず、どちらかというと話しかけられやすいタイプでもないので、見知らぬ人からこれほど声をかけられるとは思っていませんでした。

配達途中の新聞屋さん、牛乳屋のおばあさん、強面のおじいさん、赤ちゃんを抱いた若いパパ、小さな幼稚園児…

みんなが「かわいいね」と優しく接してくれるので、飼い主として誇らしい気持ちになります。

ただし、我が家の犬は先ほども書いた通り、警戒心の塊。

愛想を振りまくことはなく、撫でようとしてくれた手を怖がって飛び退いたり、じっと見つめたまま微動だにしなかったりします。

そんな時の説明の仕方も身につきました。

最初は「怖がりで」とか「警戒心が強くて」と言っていましたが、ふと「相手が悪いみたいな言い方になっているのでは?」と気づき、「人に興味はあるけど、まだ子犬で人見知りなんです。噛んだり吠えたりしないから安心してください」と丁寧に言い換えることにしました。

すると、多くの人が「何ヶ月?」「怖がらないで大丈夫だよ」と話を広げてくれます。

なんて温かい世の中なのでしょう!

【まとめ】言葉が通じなくても言葉にしたい想いがある

犬と過ごす中で、言葉の意味をよく考えるようになりました。

言葉がなくても通じ合える。

でも、言葉にして伝えたいこともある。

「大好きだよ」

「お利口だね」

「そこは危ないよ」

「こっちにおいで」

伝わっていなくても、何度でも伝えていきたい言葉です。

それに、犬という存在がいるだけで、人と仲良くなれることも大きな学びでした。

初対面の人との間にもコミュニケーションが生まれ、何でもない路上が愛に満ちた平和な空間になる数分間。

愛犬と、世の中の犬好きの人々をありがたく思います。

さて、愛犬がお昼寝から起きてきて「遊ぼう」と猛アピールをはじめたので、散歩に行ってきます。

今日はどんな出会いがあるかな。

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