人生の整理から始まる、理想の自分の見つけ方

「理想の自分に近づきたい」
「もっと良い生き方をしたい」

そう思っているのに、なかなか行動できない時があります。
頭では分かっているのに足が止まってしまう。
それを“意思の弱さ”だと責めてしまうこともあるかもしれません。

しかし、心理カウンセラー・メンタルトレーナー・終活アドバイザーとして学んできて気づいたのは、
行動できないのは弱さではなく、“順番”を知らなかっただけ だということです。

人は順番が整うだけで、自然と前に進めるようになります。

その「順番」の最初に置きたいもの——
それが“終活的な視点”でした。


目次

■1:終活の視点 —— 人生の終わりから今を整理する

終活というと「最後を考えること」と思われがちですが、
本質は 人生にとって本当に大切なものを選び直す作業 です。

わたしも実際に終活について勉強するまで「延命治療」や「遺産相続」などの言葉しか浮かびませんでした。
もちろん「延命治療」についての項目もあるのですが、これは大きく言えば「どのように死にたいか=生きたいか」を自分に問う質問でもあります。

例えば「まだ40代なのに、生きるか死ぬかの瀬戸際になってしまった」ときと「90代で生きるか死ぬかの瀬戸際」では「生きる」ことに対しての考え方も変わるでしょう。

私たちはなぜか当たり前のように「年を取って老衰で死ぬ」ことしか考えていません。

しかし、老衰で死ぬことはなかなか難しいのです。

いつ来るか分からない、未来の終わりをほんの少し見つめることで、
いま優先すべきことや、後回しにしても大丈夫なことが自然に整理されます。


🔍終活から得られる4つの気づき

終活で得られる気づき具体的に見えてくること今の生き方にどう役立つ?
人生には終わりがある時間には限りがあると実感する「今やりたいこと」を優先しやすくなる
後悔は“やらなかったこと”が多い行動しなかった後悔が一番残りやすい小さな挑戦を大切にできる
本当に大切なものは少ない人間関係・仕事・習慣の整理が進む迷いが減り、選択が軽くなる
自分の人生は自分で選ぶもの他人軸で生きていた部分に気づく自分軸を取り戻しやすくなる

終わりを想像することは、決して暗いことではありません。
むしろ 「いまを生きやすくするヒント」 がたくさん隠れています。

先ほども触れましたが、「私たちが老衰で死ぬこと」は当たり前ではありません。

病気や不慮の事故により、想像よりももっと早く終わりを迎えることもあります。

たとえ、老衰を迎えたとしてもその前にはできることが大分限られていることが容易に想像できますよね。
(例えば富士山に登りたいと思っても90歳じゃなかなか難しいし、登山の知識もなく普段運動してない人がいきなり富士山に挑戦するのは大変です)

いつ終わるか分からない自分の人生の終わりの時に「やりたいことが沢山あったのに…」と後悔するなんて私は嫌です!


■2:理想の人生を描くと、理想の自分が自然に見える

理想の人生を描くと、
その人生を「生きている自分」が自然にイメージできるようになります。

これは、まるで 旅行の行き先が決まると持っていく荷物が決まる のと同じです。


●たとえば「海のリゾートに行く」と決まれば…

  • サンダルを入れよう
  • 日焼け止めもいるな
  • 軽い服があったほうがいい

と、必要な準備が自然に見えてきますよね。

行き先(=理想の人生)が決まると、
そこへ向かうために必要な自分(=理想の自分)が見える。


●人生でも同じ流れが起こります

たとえば、あなたが描く「理想の人生」に

  • 穏やかに過ごせること
  • 大切な人との時間を守れること
  • 気持ちに余裕のある働き方
  • 自分の価値観を大事にできること

が含まれているとします。

すると自然に、そこに立っている“自分像”が浮かびます。


●その人生を生きている自分は、どんな自分ですか?

  • 心に余裕がある
  • 予定を詰め込みすぎず、大切な時間を守れる
  • 気持ちに無理のない働き方を選んでいる
  • 他人の視線ではなく、自分の価値観を基準に判断している
  • 感情に振り回されず、丁寧に向き合えている

このような姿は、
「理想の人生」から逆算して自然に導かれる“理想の自分”の性質です。


✨「探す自分」から「浮かび上がる自分」へ

多くの人は“理想の自分”を探そうとします。

  • どんな自分になりたい?
  • どう変わったらいい?
  • 何が足りない?

でも、自分だけを見つめると答えは出にくく、苦しくなりがちです。

そこで順番を変えます。


🌿まず「どんな人生を生きたいか」を描く

すると、
その人生を生きている自分の姿がふわっと浮かんでくる
という現象が起こります。

自分探しではなく、
「未来の人生から逆算する」ことで初めて、
無理のない、ありたい自分像が見えてくるのです。

■3:理想の自分と今の自分の“差”を客観的に把握する

理想の自分が見えてきたら、
次に必要なのは「今の自分との違い」をやさしく理解することです。

ここで大切なのは、
差を見つけても落ち込まないこと。

差があるということは、成長できる余白があるという証だからです。


📝差を明確にするワークシート

項目理想の自分今の自分
時間の使い方優先順位を大切に気分で流される設計が必要
感情の扱い丁寧にケアできるすぐ疲れてしまう整え方の練習
行動習慣週単位で行動する毎日が曖昧仕組みづくり
考え方自分軸で判断遠慮してしまう自己理解

差を淡々と見つけることで、
次に“何をすれば良いのか”が自然と見えてきます。


■4:差を埋めるためのアクションを小さく設計する

次に取り組むのは、
差を埋めるための“小さなアクション”を決めることです。

行動できない原因のほとんどは、目標が大きすぎたり曖昧だったりすることにあります。


🌱行動は小さく分解するとうまくいく

大きな目標のまま → 動けない
        ↓
小さく分解する → 行動できる
        ↓
続けられる → 自信になる

大きな目標はやりたいことリストとして別の紙に書いておきましょう。

この時に大切なのは、目標を具体的にすること。
たとえば…
勉強をする!だけでは、勉強してどんな自分になっているのか想像がつきにくいです。
英語を話せるようになる!でもいいのですが、なかなか英語を話す機会も、自分の英語が正しいのかも分からないことも多く、どこまでできれば達成できたのかが分かりません。
そんな時は
1.英字新聞をスラスラ読んで内容が理解できる
2.外国語のラジオを聞いて内容が理解できる
3.TOEICで〇〇点以上取る
など、できたかどうか評価しやすい目標にするといいですよ😊


✏️小さな行動に分解する例

Before(大きい行動)After(小さな行動)
毎日勉強する10分だけ机に向かう
自分と向き合う週に1回質問に答える
生活を整える寝る前に5分だけ振り返り
メンタルを整える朝1回深呼吸をする

大切なのは「継続できた自分」を作ることです。

成功体験は「自己肯定感が上昇」すると言われています。
小さなことでも「できた」ことを意識することでやる気が生まれたり、また新たな自分を見つけるチャンスに繋がります🌟


📘手帳で行動を続ける工夫(実践例)

工夫効果
今週やることを3つだけ決めるハードルが下がる
やりたいことと最低限タスクを分ける優先順位が見える
感情メモを添える自己理解が深まる
“できなかった日”を責めない継続率が上がる

行動は“気合”ではなく、
設計と習慣化で動きやすくなるものです。

実際に私も手帳を使用しています。
ただのタスク管理だけでなく、できたことに注目できるようにしています。

できなかったことがあった場合「なぜできなかったのか」を考えることで時間の使い方が悪かった、タスクを詰め込みすぎたなど反省点が見えてきて、翌週はさらにはかどれるようになります。

タスクを全部こなせたら、自分にご褒美などもいいですよね🎵


■結論:順番さえ整えば、人は必ず前に進めます

理想の自分に近づくための流れは、とてもシンプルです。


🧭理想の自分を切り開く4ステップ

① 終活の視点で人生の軸を整理する
           ↓
② 理想の人生を描き、そこにいる“理想の自分”を知る
           ↓
③ 理想の自分と今の自分の差を優しく理解する
           ↓
④ 差を埋めるアクションを小さく設計する

この順番に沿うだけで、
行動はスムーズになり、自分に対して優しくなれます。
そして自己肯定感も、静かに、でも確実に育っていきます。

理想の自分は、遠くの未来に突然現れるものではありません。
今日の小さな選択が、未来のあなたをつくります。

どうか、ご自身のペースで進んでくださいね🌿✨

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