「エモい」という言葉、毎日のように耳にしますよね。でも、いざ「エモいってどういう意味?」と聞かれると、意外と言語化するのが難しかったりしませんか?
今回は、そんな掴みどころのない「エモい」の正体を探りつつ、「告白」というエモいシチュエーションをどうエモく表現するかについて、エモ~く考察してみました!
エモい(エモーショナル)って何?

「エモい」の語源は、皆さんご存知の通り英語の「Emotional(エモーショナル)」です。
直訳すれば「感情的な」「情緒的な」という意味になりますが、これらをたった3文字で表している「エモい」という日本語、素晴らしいですね。エモいと略した方、はっきり言って天才だし革命的な発明をしてると思います。
ここでは、その「エモい」をあえて言語化するなら…というテーマで「エモい」を解説していきます。
あくまでも“あえて”言語化するなら、ですからね。ご自身の中の「エモい」を大切にしながら、こういう解釈もあるか~くらいに思っていてください。
①感情の高ぶり
心が大きく揺れ動いたとき、私たちは「エモい」と感じているはずです。
それは単に嬉しいとか悲しいだけではなく、愛しさと、切なさと、心強さと…という感じですよね(?)。
…冗談のように聞こえたかもしれませんが、篠原涼子さんのこの楽曲は昭和期のエモいの先駆けだと筆者は思っています。
エモいって結局のところ、言葉にできない“あの感じ”を表していますよね。
愛しさもあれば切なさもあり、最終的に心強さを感じる。複数の感情が混ざり合って、胸の奥がキュンと締め付けられるような感覚…これぞまさに“エモい”の言語化といえるでしょう。
②言葉にできないあの感じ
先程登場した言葉にできない“あの感じ”の件ですが、これって「ヤバい」に近い万能さを持っていますよね。
エモいとヤバイの違いは何かと言われると、断定はできないのですが、エモいはヤバいよりも少しだけ静かな印象を受けるように思います。
たとえば告白のシーンとして、某学校に行きたい系番組のように、屋上から「好きでーーす!」と叫んだ時。その場にいたら私は「ヤバーーーーイ」と口に出している気がします。もちろん、良い意味での「ヤバーーーーイ」です。
一方、夕暮れ時の放課後、少し冷たくなってきた秋風の中、同級生と二人っきりの教室で「好きです」と告白してもらった…そんなシーンを定点カメラで見ていたらどう思いますか?
「あぁ、なんかいいな……」
「教室の黒板視点でも見たい…」
という、名前の付けられない、言葉にできないあの「エモい」という気持ちになりますよね。
前置きが長くなりましたが、ヤバイは爆発的な感情の高ぶり、エモいはヤバイよりも静かめな感情の高ぶり、という感じなのではないでしょうか(やはり言語化は難しいですね)。
③エモいは“エモい”に変わりつつある
最近では、特定のジャンルや雰囲気を指して「エモい」と言うことも増えました。
たとえば、フィルムカメラで撮った写真や、80年代風のシティポップなど。もはや感情を通り越して、ある種のおしゃれな世界観そのものを指す言葉へと進化しているようにも思います。
これはつまるところ、皆さんエモいを言語化することを諦め始めたんですね。
なので、エモいは「エモーショナルの略称だよね」という解釈から、「エモいはエモい」に変わってきているともいえるのです。
何を言っているんだという感じかもしれませんが、これはエモいがそれだけ認知を拡大したという実績でもありますよね。
エモいをどう表現するか~告白編~

さて、ここからが本題。人生最大のエモイベント、それが「告白」です(諸説あり)。
ストレートに「好きです!」と言うのも素敵ですが、そこに「エモさ」というスパイスを加えるには、どんな風に表現するのが良いのでしょうか。
ここでは、映像や音楽ではなく、言葉を使ってエモい告白を表現する方法を探ります。
エモいの核は“核じゃない”
告白で言うところのエモいの核って、好きという気持ちを伝える場面ですよね。先程の「好きです」とか「付き合ってください」とか。
でも、告白の言葉そのものに含まれるエモさって少ないんですよね。
どちらかというと、その告白に至るまでの経緯とか、告白しているシチュエーションとかにエモさが含まれている気がしませんか?
これが見出しの「エモいの核は“核じゃない”」に繋がるのです。核=告白そのものにはエモいは無い。ここを意識して表現してみると良いでしょう。
情景描写(シチュエーション)がカギ
さて、告白しているシチュエーションがキーポイントだと判明しましたが、ここでワンランク上のエモいを表現するにはどうすれば良いのでしょうか。
たとえば、「卒業式の後、校舎裏で…」というベタなシチュエーションでの告白にしましょう。

| 僕は「卒業式の後に、校舎裏に来てほしい」とだけ、彼女に伝えた。 緊張して、旅立ちの日にをまともに歌えなかった。 |
これだけだと、「おお~これから告白なんだな」と期待が高まるだけです。
ここに、五感(視覚、聴覚、触覚など)を刺激する言葉を添えてみるとどうなるでしょうか。
| 3月。春先の寒さで指がかじかむ中、僕は「卒業式の後に、校舎裏に来てほしい」と彼女に伝えた。 体育館特有の冷たい空気が包む中、卒業式は問題なく進み、いよいよその時が近づいてきた。 緊張と寒さで鼻がツーンとしてくる。 |
どうでしょうか。あの、卒業式の何とも言えないエモい感じを、なるべく詳細に表現してみました。
こう書くと「なんか私まで緊張してきた」と思ったり、自身の卒業式を思い出して懐かしくなったりしませんか?
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、自分と照らし合わせる=エモいに繋がりやすいんですよね。
エモいと思ってもらえる人の母数を増やすには、いろんな種を蒔いておくことが大切です。
そのためには、情景や心理描写をより詳細にして、多くの人の“思い出の中のどこかに引っかかる確率を上げる戦法”を取ると良いでしょう。
エモがりすぎないためには
詳細なシチュエーション描写には、注意点があります。告白で言うと、ポエムを読み上げるような描写は相手を置いてけぼりにしてしまう危険性があるのです。
| 彼女が目の前に立つだけで、校舎裏の雰囲気がいつもより優しくなった気がする。 この花びら舞い散る桜も相まって、僕に寄り添う天使のように見えた。 |
ちょ~~~っとエモがりすぎかな?みたいな感じがしませんか?
エモがりすぎというか、ポエミーというか、なんというか。そんな風になってしまう要因として、「壮大に表現しすぎる」というものがあります。
冷静に考えて、人間全員が壮大な大冒険をしているかといえば、そうじゃないですよね。
エモい描写のコツは、等身大の感情を日常的な表現で描くことにあると筆者は思っています。なぜなら、エモい=読者が共感できるかどうか、にかかっているから。
もちろん、シンデレララブストーリーも素敵なのですが、それだけでは胃もたれしてしまいますよね。難しいなと思ったら、まずは、自分の日常を細かく描く練習をするのも良いかもしれません。
エモがりすぎた場合、ヲタクになる

さて、ここからは脱線トークです。
本記事ではエモさについて考察してきましたが、エモすぎた結果、語彙力が崩壊し、感情が爆発してしまって、本当に何も言えなくなったことはありませんか?
そうなると、筆者の場合、もはや「エモい」の領域を超えて「ヲタク」の境地に達します。
ヲタク言葉って素晴らしい
「まって無理」
「しんどい」
「尊い」
「存在が神」
筆者含むヲタクたちが使うこれらの言葉は、究極のエモ表現でもあると思います。なぜなら、「自分の語彙力ではこの素晴らしさを表現しきれない」という敗北宣言だから(最大の賛辞でもある)。
告白で「君が尊すぎて無理……」と言うのはちょっと確度が低そうですが、その純な気持ちはなんとなく伝わりますよね。いや、実際の告白では言わない方が良いですよ。たぶん。
心をヲタクにしよう
エモい表現に迷ったら、一度“推し”を愛でるヲタクの心になってみてください。たとえば、推しのお顔が好きな場合だと、
「イケメン」
「顔面国宝」
「眼福」
といった言葉が出てきますよね。そこから、相手のどこが好きで、どうしてこんなに心が揺れるのかを考えてみましょう。
雑誌を読んでいてそのお顔の小ささに感動したとか、友達に連れられたコンサートで号泣する程感動したとか…語彙力が無くなったヲタク言葉から、日常の小さなことが連想されていくはずです。
打算を捨てて、ただひたすらに「好き」という感情に圧倒される。その純粋なパッションこそが、実は一番のエモさなのかも。
あなたの感情がたくさん動いた時のことを、どうか心の中に大切にしまっておいてくださいね。
記事のまとめ:“エモいスペシャリスト”への道のりは、まだまだ続く…

「エモい」という言葉はきっと、今後も長く愛される言葉になるでしょう。
いつかは古くなってしまうかもしれないけれど、正直「エモい」の次期代表候補の言葉は全く思いつきません。
今回は告白という特別な場面で「エモさ」を表現してみましたが、この記事をもとにいろんな場面に挑戦していって欲しいと思います。きっと、根本の考え方やプロセスは似ているはずですから。
大切なのは、言葉のテクニックよりも、自分の心がどう動いているかを見つめて、ありのままの言葉で表現すること。
“エモいスペシャリスト”への道のりは、まだまだ続くのであった…!アディオス!


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