私がインタビューで大切にしている、緻密なロジックと、対話を楽しむ「あそび」

こんにちは!メディレトライターの のべ と申します。

私はその人しか知らない話を聞くのが大好きで、同じ理由で面接も割と好きでした。(得意ではありませんが…)

ライターが、誰かの話を直接聞ける場面というと、インタビューかなと思います。
今回は、私が考えるインタビューについて深掘りしていきます。

目次

私にとっての、インタビューの定義

人それぞれ、インタビューってこういうもの!という形があると思います。

私は、インタビューとは質問をぶつける場ではなく、相手がどんな景色を見ているのかを、敬意をもって見せてもらうことだと定義して臨んでいます。

だからこそ、知りたいことをまとめる表面的な情報集めだけでは不十分なのです。

そこには、相手への敬意に基づいた徹底した準備が欠かせません。
よくある言葉かもしれませんが、インタビューの質は準備で9割決まるといっても過言ではないと思います。

対話の「道筋」と「あそび」の作り方

ただ用意した質問を投げかけるだけでは、あっさり終わってしまったり、なんか味気なかったり…。
では、どうすればその人ならではの言葉や想いを引き出すことができるでしょうか。

そのために私が大切にしているのが、緻密に組み立てる「道筋」と、偶発性を楽しむための「あそび」です。
一見すると正反対に見えるこの2つですが、両方が揃って初めて対話が色づいていく気がします。

ここでは、私が実践している具体的な準備についてご紹介します。

徹底的なインプット

インタビュイーやその企業さまの公式サイト、SNS、過去の発言などを徹底的に読み込み、人となりや事業への想いをインプットします。

インタビュイーがかつて取材を受けたことがある場合は、「いつも聞かれている」という質問を避け、新しい想いを引き出すためにとても重要な土台作りです。

最近はAIも活用できるので、このあたりの情報収集はとても効率的に進められるようになりましたね。

道筋を考える

「道筋」とは、インタビューの背骨。
「だいたいこんな感じの流れになるかな」という大まかな道筋を考える作業を指します。

インプットした情報を元に「この記事で読者に最も伝えたいことは何か?」というゴールを仮定します。ゴールは複数設定する場合もあります。
そこから逆算して、すでにわかっていること・新たに知りたいことを整理して、質問に順位付けをしておきます。

道筋を「考える」と書きましたが、「想像する」という感覚の方が近いかもしれません。

「あそび」の部分も作っておく

「あそび」とは、余白のことです。

道筋を入念に考えていても、人との対話は予定通りにはいきませんよね。

「面白い!」「もっと知りたい…」
そう感じた言葉を深掘りしたり、ときには雑談を交えたりする中で、インタビュイーの予期せぬ本音や魅力的な人柄がこぼれ落ちることも。
そんな瞬間を逃さないために、この「あそび」を大切にしています。

インプットをする中で、「もしかするとこの話題は使えるかもしれない!」という材料があれば軽くメモしておくと、ふとした瞬間に役立ちますよ。

道筋もあそびも大切な理由

どうしても、インタビュー本番に全てがうまくいくことは少ないものです。

「道筋」を考えておくことで、冷静な自分が考えたわかりやすい流れを保ったまま、
「あそび」の部分で会話を楽しみながら、人間的な温かみを引き出す。

2つが両立して初めて、読者の記憶に残る記事に繋がるのだと思います。

まとめ:全ては限られたインタビュー時間を楽しむため

ここまで、緻密な「道筋」と、予期せぬ発見を生む「あそび」という、私の準備についてお話ししてきました。

これら全ての目的は、インタビュイーが割いてくれた貴重な時間を、私自身が最大限に楽しむためにあります。

不安や緊張をなくし、自信を持って対話に集中する。そのための「筋」。
そして、話のなかで生まれる化学反応を面白がる。そのための「あそび」。

インタビュイーが「話してよかった」と感じ、読者が「この人の話を聞けてよかった」と感じてくれる。その架け橋になるのが、楽しむ姿勢なのかもしれません。

会話を全力で楽しむために、準備をしっかり行う。

まだまだ思うようにいかないことが多いですが、これからも、この想いを大切にインタビューに臨んでいきたいと思います。

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