初心者ライターの「迷子にならない」リサーチ術

初心者ライターの「迷子にならない」リサーチ術


記事のテーマが決まり、「よし、記事を書くぞ!」と意気込んでリサーチのためにGoogle検索をかけた瞬間から、私の迷走は始まります。

検索上位の記事Aを読み、「なるほど」と納得。
その記事の【引用】をクリックするとサイトBに飛び、サイトBの【参考論文】を見るとCという情報が出てきて……。
気がつけば、何時間も「情報の引用地獄」をさまよい、「結局、私は何を調べて、どの情報を書きたかったんだっけ?」と思うこともしばしば。

大学時代、卒業論文の執筆で散々苦しんだこの迷走癖は、Webライターになった今も健在です。
確かな情報を把握するために、引用論文の引用論文の引用論文を読む…。

「論文も間違っていることがある。まずは疑え」と教授に口酸っぱく言われ、「じゃあ何を信じればええねんッ!」と、半泣きになりながら論文を読み漁る日々でした。

余談ですが、当時「ラビリンチュラ」という微生物を研究していました。
細胞内に迷宮のような構造があることから、ギリシャ語で「迷宮」を意味する「labyrintho(ラビリンス)」が名前の由来になっています。
つまり論文に迷走しながら細胞の「迷宮」をさまよっていたわけです(笑)

…っと、話しを戻します。
プロとして記事を届けるためには、どこかで情報を断ち切り、記事を完成させなければいけません。

今回は、「技術はまだないけれど、真面目にリサーチしすぎて疲弊してしまう」初心者ライターの私が、迷子にならないために決めたマイルールを紹介します。

目次

なぜ「深み」にハマってしまうのか?

初心者だからこそ、「情報が足りないと思われるのが怖い」「間違った情報を書くのが怖い」という不安があると思います。その結果、情報の裏をどんどん取りに行き、いい記事を書くためのリサーチのはずが、手段ではなく目的になってしまうのです。

私の場合、大学時代の論文執筆で「先行研究をいかに理解し、疑い、吸収するか」が求められましたが、Web記事の目的は「読者の悩みを短時間で解決すること」ですよね。
そもそもゴールが違うのに論文モードで調べてしまう、これが問題だと最近になって気がつきました。

また、上位3~5位の記事を読んで「これが正解か」「これと同じことを書かなければ」と思い込んで、その記事が引用している情報を深く調べていましたが、上位記事もあくまで「一つの意見や構成」に過ぎません。

もちろん、上位に来ている=Googleが信用に値すると評価しているわけですから、その記事を読み込むことは大切ですが、「絶対的な正解」に固執しているといつまでもリサーチは終わらないですよね。

迷子を脱出!私のリサーチ「マイルール」

ルール①:誰の悩みを解決する記事なのか?

まず、自分の記事は誰のために書いているのか?を再確認します。

テーマを決めて構成案を考えるときも、構成案ができて本文を書いているときも、リサーチ開始前に、「この記事を読むのはどんな人(ペルソナ)で、どのレベルの悩みまで解決したらOKか?」というのを定義して、そのゴールに不要な情報は潔く捨てる!

当たり前のことですが、私は癖なのか好奇心なのか、調べていくうちに、ついつい一歩はずれた内容も深追いしてしまうのです。
検索するたびに「あれ、この情報はこの記事に必要だっけ」と問いかけるよう意識しています。

ルール②:何を知れば解決できるのか?

そもそもリサーチの大きな目的は、“読者にとってマストの情報は何か”を知ることです。

あくまで構成のヒント集めと割り切って、多くの記事が共通して取り上げているテーマや内容こそが、読者にとってマストな情報だと判断するよう意識しています。

具体的には、キーワードで検索して表示された上位5~10記事のタイトルとH2(大見出し)だけを抜き出してまとめてみると、「この内容は必要だな」「この記事はこういうペルソナだから今回はいらないな」と取捨選択しやすくなります。

また、必要ではない内容はノイズとして認識して、リサーチする範囲を狭める練習をすると時間の短縮にもつながります。



ルール③:リサーチは一次情報まで

ペルソナを意識しマストの情報も盛り込めた、けどどこまで調べよう?と迷ったら、ひとまず上位記事が引用している一次情報を探します。

一次情報とは、公的機関(省庁や教育機関など)のデータや、調査元が直接行ったアンケートや実験、インタビューなどが該当します。
その一次情報をもとに、第三者が分析・整理したのが二次情報です。書籍、ニュース記事、まとめサイトなどが該当します。

Webライティングで私たちが目指すのは、読者が安心して納得できる記事を書くことですよね。そのための信頼できる情報源=一次情報まで辿り着くことが、リサーチのゴールとして、そこでリサーチは一旦打ち切ります。

もし情報が古そうだったら「〇〇(情報名) 2025」のように、最新の年号を加えて検索し、更新されている情報がないかだけをサッと確認するようにしています。

リサーチに完璧を求めず、まずは最後まで書き上げてみる

「完璧なリサーチで記事が書けない」より、「80%のリサーチで記事を完成させる」のほうがクライアントや読者にもなりますし、そして自分の成長につながると思いますので、まずは「完了」を目指していきましょう!…と自分にも言い聞かせています(笑)

まだまだ修行中の身ですので、時間がかかってもまず1本1本、質の良い記事を書いていきたいと思います!

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