こんにちは!デジタルレトリバーのライター【えりこ】です。
前回のイスタンブール編に続き、今回はトルコ・カッパドキアの旅を語ります。
カッパドキアといえばなんといっても熱気球!朝焼けに照らされた色とりどりの気球群は人生で一度は見てみたい光景ですよね。
旅行先にトルコを選んだのも、この熱気球に乗るためです。
、、、しかし結局気球に乗ることはできませんでした。
滞在したギョレメは小さな街ですが気球以外の楽しみもたくさん!ということで、気球なしのギョレメ観光をつづりたいと思います。
初めての洞窟ホテルにドキドキ
街に入ると、どの建物にも電飾や暖かい照明が照らされてキラキラしていて、ワクワクするような、でも少しホッとするような、不思議な高揚感がありました。
宿泊したのはArif Cave Hotelという洞窟ホテル。
カッパドキアといえば洞窟!せっかくなら洞窟に泊まりたい!ということで奮発して部屋からもラウンジからも気球が見えるホテルをチョイス。
部屋の中は壁も天井も洞窟の質感そのままで、トルコランプやトルコ絨毯が映え、バルコニーからはギョレメの街が一望できました。

アザーンで目覚める朝
まだ外が薄暗い早朝、突然どこからともなく大音量で呪文のような声が流れ、思わず飛び起きました。
これは「アザーン」と呼ばれる、イスラム教徒に礼拝の時間を知らせる呼びかけで、1日5回流れます。
イスタンブールでも流れていたかもしれませんが気がつかず、トルコ4日目にして文化を体で感じた瞬間でした。
実際、朝一のアザーンには「礼拝は眠りに勝る」という文言が含まれているそう。
寝たくても大音量で毎朝起こされるので、ある意味健康的というか良いルーティンになりそうですよね(笑)
熱気球は早朝に飛ぶのですが、上空の風が強く全面中止。
残念でしたが天気は良かったので、日の出が見られる展望エリアへ向かうことに。考えることはみんな同じで、たくさんの観光客たちと一緒に朝日を拝み、写真を撮りあったりして謎の一体感があったように感じます(笑)

ホテルに戻り、部屋のバルコニーで朝食を食べていると、なんとここでも子猫ちゃんが遊びに来てくれました!
一通りなでられた子猫ちゃんはバルコニーから駆け下りて、今度はホテルの前にいた若いカップルの元へ。こうして幼い頃からたくさんの観光客に可愛がられてるんやなとほっこり。

朝食後、ホテルから徒歩20分ほどで行ける ギョレメ野外博物館 へ。
この野外博物館には、当時のキリスト教徒がイスラム教の迫害から逃れるために洞窟につくった教会や修道院がたくさん残されていました。
何百年も前に描かれた壁画にも関わらずきれいな状態で残っているものも多く、ベンチ状に岩が削られていて座れるスペースもつくられていたりして当時の崇拝の様子が浮かび上がります。

いくら岩山があっても、「よし、これを削って中に教会をつくろう!」と思って大量の教会をつくってしまう当時(現代も変わらないかもしれませんが)の人々の信仰心はすごいなと改めて感じさせられました。それほどに救いを必要としていたのかもしれませんね。
ギョレメ街歩き
翌朝、再びアザーンに起こされますが、なんとこの日も風が強く熱気球は中止に。
今までの疲れを癒すためにぐっすり2度寝してからギョレメの街を探索することにしました。
街にはたくさんのお土産雑貨店が並んでおり、気になってふと入った雑貨店には可愛らしいおじいちゃんが。
日本から来たというとニコッと笑い、色んな商品を1つずつ丁寧に説明をしてくれました。
カッパドキアはブドウがよく採れるそうで、そのおじいちゃんはなんと趣味で庭で育てたブドウからワインをつくっているということでビックリ!すすめられるままに飲んでみるとこれまた美味しく、気持ちよくなってしっかりお土産を買ってしまいました(笑)
すると最後に自家製ワインまでプレゼントしてくれました。
もしまたカッパドキアに来るなら、このおじいちゃんに会いに行きたいと思うほどの温かさでした。

絶景と歴史のグリーンツアーへ
そして迎えた最終日。
期待を込めて待ちましたが、残念ながら 3日連続で熱気球中止。天候不良を想定して4日間滞在したものの、一度も拝めず…。天気が良かっただけに悔しさ倍増です。
ですが気持ちを切り替え、人気のグリーンツアーに参加。
このツアーは、デリンユク地下都市、セリメ修道院、ウフララ渓谷、ピジョンバレーを巡るツアーで、ギョレメの雄大な自然と歴史を感じられる最高のツアーでした!
ツアーは英語でしたが、話すスピードが早すぎてほとんど聞き取れず、しかしよそ見すると「ちょっと聞いてる?俺の言ってることわかった?」と話を振られるので、この1日だけで「めちゃくちゃわかってますよ顔」を完璧にマスターしました(笑)
少し高くても日本語のツアーをオススメします!
ツアーで特に印象に残ったのはデリンユク地下都市です。
いつ誰によって作られたかが正確にわかっておらず謎が多いままですが、本当に「都市」を感じるほどの大きな地下空間になっており、これほどの地下都市を築けるだなんて、人間って本当にすごい!
都市は複雑な構造で、まるでアリの巣のように、部屋から部屋へ上下左右に幾つも分岐点があり迷路のようでした。薄暗くて人1人がギリギリ通れるような道も多く、今自分が地下何階にいるのかもわからず、ガイドなしでは絶対に元の場所に帰ってこれないと感じるほどです。
こんな閉鎖空間で数千人もの人が隠れ住んでいたなんて考えられませんでしたが、確かにそこには井戸やトイレ、動物飼育エリア、捕虜を拷問にかける場所、教会といった人々の暮らしがたくさん残っていました。

いくら外敵から逃れるためとはいえ、陽をほとんど浴びられない生活は生物学的にも精神的にもかなり苦しかったのではないかと想像できます。だからこそ、神を心の光として祈っていたようです。
空港までのドタバタ移動

ツアーを終えて空港へ向かうのですが、この空港への道のりもハラハラドキドキでした。
というのも個人手配した空港シャトルバスは、ギョレメの各ホテルを周り次々と人を乗せていくのですが、「そろそろ空港へ向かわないとチェックイン間に合わないのでは…」というところまで粘りに粘り、ようやく空港方面に走り出したと思ったら大回りしてまた別のお客さんをピックアップ。
車内は「間に合うか?やばいかも」という空気感に包まれていました。
この飛行機だともう時間ないよ!と抗議するも運転手は余裕の表情。
ようやく到着し、ダッシュで荷物検査場に向かうとなんと長蛇の列。「終わった…」と思ったら、どうやら飛行機が何本か遅れており、自分たちが乗る便の1~2本前の人たちが並んでいたようで、一緒のバスに乗っていた人とホッと笑いあいました(笑)
中には日本人の女子大生が。英語がペラペラで1人でトルコとエジプト旅行に来ているそう。
海外女1人旅なんてカッコイイ!いつか私も挑戦したいなと勇気をもらえたのでした。
総評

カッパドキア名物の熱気球を一度も乗れず拝めずでショックも大きかったですが、それでもトルコ人の優しさや自然の雄大さや奥深い歴史に触れられとても良い滞在になりました。
熱気球はまたいつかリベンジしたい!!
次は滞在日数を決めずに気球に乗れるまで安宿で滞在し続けようと思います(笑)
ご参考までに、気球はネット予約だけでなく現地のホテルや旅行代理店で前日の夕方までに翌日の予約が取れるようになっています。しかしほとんどがキャンセル時に返金しやすいように現金決済になっていましたので、5〜6万円くらいのユーロかドルを持参していると安心ですよ。


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