「チャッピー」に聞くのが当たり前?10代・20代の新しい情報収集術を徹底リサーチ!

こんにちは!メディアレトリバーのライター【もか】です!

2025年の流行語大賞に「チャッピー」という言葉がノミネートされたというニュースをご存知でしょうか?

チャッピーとは、OpenAIが公開している生成AI「ChatGPT」の愛称で、とくに10代・20代の若い世代に親しまれている呼び方です。

少し前までは、「わからないことがあったらGoogle先生に聞きなさい」といわれてきましたが、今の若い世代にとっては、「わからないことがあったらチャッピーに聞いてみよう」なのかもしれません。

今回は、「若い人は本当にGoogleを使わなくなっているの?」という疑問を深掘りしつつ、10代・20代がどんなツールで情報収集しているのかを調べてみました。さらに、同じキーワードでGoogle・ChatGPT・SNS・YouTubeを使って検索してみた結果をレポートします!

目次

若い人はググらない?情報収集ツールの最新事情

まず、「若い人はGoogleではなくChatGPTを使う」という説の真相を探ってみましょう。

株式会社メディアリーチの調査によると、検索・情報収集に「ChatGPTを利用する」と答えた10代・20代の割合は8%〜28%と、男女でばらつきはあるものの、一定の利用者がいることがわかります。

10代男性10代女性20代男性20代女性
ChatGPTの利用割合9%28%16%8%

出典:検索エンジンの「一強時代」に変化の兆し──生成AI・SNS・動画との使い分けが拡大【全国1,200名対象・デジタル検索行動調査 – 株式会社メディアリーチ調査】をもとに作成

さらに、10代・20代の男女が日常的に検索・情報収集に使うツールのランキングを見てみると、また違った傾向が見えてきます。

10代男性10代女性20代男性20代女性
1位YouTube(64%)YouTube(70%)YouTube(55%)Instagram(57%)
2位Google(57%)Google(66%)Google(46%)YouTube(56%)
3位X(39%)Instagram(63%)X(45%)X(45%)

出典:検索エンジンの「一強時代」に変化の兆し──生成AI・SNS・動画との使い分けが拡大【全国1,200名対象・デジタル検索行動調査 – 株式会社メディアリーチ調査】をもとに作成

なんと、YouTubeやX、InstagramといったSNSや動画プラットフォームが上位にランクイン。20代女性に至っては、上位3位以内にGoogleが入っていません。このデータを見る限り、若い世代のGoogle離れはあながち間違いではないといえるでしょう。

目的別に見る検索ツールの使い分け

現代を生きる人々は、世代や性別を問わず、情報収集の目的によってツールを使い分ける傾向が見られます。

  • GoogleやYahoo!検索などの検索エンジン:お店や施設を探す場合に利用
  • ChatGPTやGeminiなどの生成AI:専門知識・学習情報の収集に利用
  • SNSやYouTube:趣味・エンタメの情報収集に利用

とくに10代・20代の女性は、SNS(X、Instagram、TikTok)での検索率が非常に高く、「お店・施設検索」や「趣味・エンタメの情報収集」での使用率が目立っています。

参考:検索エンジンの「一強時代」に変化の兆し──生成AI・SNS・動画との使い分けが拡大【全国1,200名対象・デジタル検索行動調査 – 株式会社メディアリーチ調査】

【検証】3つの目的に合わせてGoogle・ChatGPT・SNS・YouTubeを徹底比較!

では、実際にそれぞれのツールで情報を集めると、どのような違いがあるのでしょうか?

今回は「お店や施設をさがす」「専門知識・学習情報の収集」「趣味・エンタメの情報収集」の3つの目的ごとに、同じキーワードで検索してみました。(※検索にはスマートフォンを使用し、再検索は行っていません)

1. お店や施設をさがす

まずはお店や施設を探してみましょう。検索したキーワードは「佐賀駅前 ディナー」です。この記事を書いている日の約1週間後に、私の地元・佐賀で友人とディナーに行く予定があるので、しっかり調べていきたいところです。

ツール評価特徴
Google地図つきでお店の場所や「営業中/営業時間外」が一目でわかる。一覧表示も可能。
ChatGPT1店舗しか教えてくれず、希望のお店にたどり着くには再検索が必要。場所・特徴などを箇条書きでまとめてくれる。
SNS検索すると写真や動画がずらーっと表示され、お店の雰囲気や料理の魅力が伝わりやすい。文字ベースのXは食レポが気になる人におすすめ。
YouTube〇(※YouTubeショートは◎)長尺の動画ベースで、最後まで見るのに時間がかかる。YouTubeショートはTikTokのように情報が短くまとまっており、比較検討しやすい。

【結果】お店探しは写真や雰囲気重視のSNSが最強!

「お店の雰囲気や料理を視覚的に知りたい」というニーズには、写真や動画メインのSNS(Instagram、TikTok)が非常に有効でした。Googleは汎用性が高いものの、若年層のニーズにはSNSが1歩リード、という印象です。

2. 専門知識・学習情報の収集

続いて、専門知識・学習情報の収集です。私の専門は障害福祉とメンタルヘルスなので、キーワード「うつ病 適応障害 違い」で検索してみました。

ツール評価特徴
Google「AIによる概要」で要点が一目でわかる。リンクから詳細情報も確認できる。検索上位に医師監修の公式サイトなどが表示され、信頼性◎
ChatGPT比較表でわかりやすく解説してくれる。絵文字もあって親しみやすいが、情報源のリンクがないため、詳しい情報が欲しい場合はGoogleで再検索が必要。
SNS画像や動画での解説はわかりやすいが、なかには「適応障害はいつも通りに生活できる」といった誤った情報が混ざっていることも。専門家の発信かを確認すべき。
YouTube精神科医や医療機関が投稿した動画が上位に表示され、SNSよりは信頼性が高い情報にたどり着きやすい。

【結果】信頼性を求めるならGoogle一択!

専門知識に関しては、やはりGoogleが安定の評価となりました。医療や金融といった、信頼性の担保が求められる分野では、専門家が監修しているサイトが多いGoogleに軍配が上がります。

3. 趣味・エンタメの情報収集

最後に、趣味・エンタメの情報収集です。最近若い世代に人気のキャラクター「ラ〇ブ」のグッズがどこで買えるのかをリサーチしてみました。検索したキーワードは「ラ〇ブ どこで買える」です。※あえて伏字にしていますが、検索窓には正式名称を入れています。

ツール評価特徴
Google公式オンラインストアや実店舗など、一般的な購入場所はわかる。しかし、コレクターが本当に知りたい「売り切れていない場所」「並ばなくても買える場所」などの情報には答えられていない。
ChatGPTGoogleとほぼ同じ情報だが、「完売・品薄の可能性」や「偽物のリスク」といった購入時の注意点に触れている点は親切。
SNS「中身が見える状態で買える場所」「1番安く買える場所」など、コレクター必見のリアルタイム情報が表示される。
YouTube△(※YouTubeショートは◎)「全種類を大人買いした」「大量開封してみた」など、エンタメ性の高い動画は多いが、「どこで買えるか」というニーズには答えられていない。情報を集めるならYouTubeショートがおすすめ。

【結果】旬の情報はSNSが圧倒的に強い!

流行や最新のジャンル、リアルな体験談といった「今、起きていること」に関する情報収集では、SNSが圧倒的な強さを見せました。とくにコレクター向けのニッチな情報は、同じ趣味を持つユーザー同士が情報交換をしているSNSが最適解です。

【考察・まとめ】チャッピーの魅力は人間味あふれる「対話型チャット」

今回の調査結果をまとめると、以下のようになります。

お店や施設をさがす専門知識・学習情報の収集趣味・エンタメの情報収集
Google
ChatGPT
SNS
YouTube
※YouTubeショート

Googleは専門知識、SNSは旬の情報に強く、YouTubeは汎用性が高いという結果になりました。

今回の主役であるチャッピーことChatGPTは、ほかのツールと比べると、現時点ではまだまだ伸びしろがあるでしょう。しかし、ChatGPTにはGoogleやSNS、YouTubeにはない独自の魅力があります。それが「対話型チャット」です。

たとえば、「佐賀駅前 ディナー」と検索した場合、ChatGPTは一通りの説明を終えたあとで、以下のようにたずねてきます。

ほかの検索ツールは、キーワードに関する情報が提示されたらそこで終了です。しかし、ChatGPTは、まるで人間と会話しているかのように、ユーザーの次のニーズを察して、追加の提案をしてくれます。

これが、ChatGPTを使う若い人たちから、親しみを込めて「チャッピー」と呼ばれる理由なのかもしれませんね。

この記事を読んでいるあなたもぜひ、目的に合わせてさまざまな検索ツールを使い分けて、快適な情報収集ライフを送ってみてください!

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