なぜボンボンドロップシールは流行るのか?心理学から読み解く理由

こんにちは!メディレトライターのふみこです。

最近、巷で話題になっているボンボンドロップシール。
ご存じの方も多いのではないでしょうか。
店頭に出したら即完売になったり、SNSで話題になっていたり。

人気の理由は、「可愛いから」「交換が楽しいから」と言われがちですが、実はそういった単純な理由だけではありません。人の心を動かす心理効果が、いくつも重なっているのです。

この記事では、ボンボンドロップシールがなぜここまで流行しているのか、また、なぜシール交換という現象がこんなに白熱しているのかを、心理学の法則から考察していきたいと思います。

市場心理を理解したいという思いと、私自身も心理学の用語の知識を深めたいと考え、テーマにしてみました。
子ども以上に大人まで魅了しているシールの魅力、紐解いていきましょう!

目次

ハプティック効果(触覚刺激)

まず、ボンボンドロップシールのぷっくりした立体感、つるっとした手触り。
これはハプティック効果による満足感です。

指でなぞったときの硬さや、光に当てて少し角度を変えながら眺める時間は、それだけでうっとりできる時間。
ボンボンドロップシールに似た形状のシールもたくさんありますが、触ってみるとその違いは明らか。
たとえば「空気シール」と呼ばれるシールはふにゃふにゃで、ボンボンドロップシールのような硬さがありません。

そのため、本物を求め、探し回る人が続出。
デジタルでは味わえない「触れる楽しさ」が、所有する喜びをより深いものにしているのかもしれません。

ベビースキーマ効果

丸い形、カラフルな色合い、小さくて可愛いサイズ感。
これらは、ベビースキーマ効果を刺激します。

ベビースキーマ効果とは、赤ちゃんのような特徴を見ると「可愛い」「守りたい」と感じる心理反応のこと。
シールという存在自体も小さく、「集めたい」「大事にしたい」という感情を引き出しやすい媒体ですね。

また、ボンボンドロップシールのデザインでもよくある、たまごっちや、ちいかわ、キティーちゃんなどの丸くて可愛いフォルムのキャラクター。見つけると、思わず「可愛い!」と手に取ってみたくなります。

さらに、たまごっちなどのキャラクターは、育成ゲームを楽しむことで、ハマった人も多いはず。自分が実際に育てることで、愛着が湧いて、より可愛いなと思いやすくなりますよね。

ノスタルジア効果(懐古効果)

幼いころ、シール集めが好きだったという方、意外と多いのではないでしょうか。
娘のシール交換を見て、昔シール交換してたなあ!となつかしく思い出したり、昔のシール帳を引っ張り出してみたり。
わたしもシールを集めるのは好きで、少女漫画のふろく、レターセットについていたもの、雑貨屋さんで買ったものなど、大事にコレクションしていました。
この「懐かしい」という感情は、心理学ではノスタルジア効果と呼ばれています。

ノスタルジアは、安心感、幸福感、ストレス軽減といったポジティブな感情を呼び起こすと言われているんです。
特に大人は、日常で緊張や責任を抱えやすいため、無意識に「心がゆるむもの」を求めているとも言えますね。

所有効果(エンダウメント効果)

人は「自分のもの」だと感じた瞬間、その価値を実際以上に高く見積もります。
これを所有効果(エンダウメント効果)と呼びます。

例えば、最初は「普通かな」と思っていた柄でも、自分が購入してシール帳に貼った途端に特別なのものに感じる。
また、人にあげる想像をしただけで、なぜか少し惜しい気持ちになるといった効果です。

ボンボンドロップシールは、
①手に入れる
②貼る
③保存する
という行為を通じて、「私のもの感」が強くなります。
その結果、ただのシール以上の価値を感じるようになるのです。

ツァイガルニク効果(未完了効果)

「まだ持っていない柄がある」
「コンプリートしていない」
この状態が気になってしまうのは、ツァイガルニク効果によるものです。

人は、未完了のものほど強く記憶し、「終わらせたい」という衝動を感じます。
シール交換をすることによって、「私も友達が持っていたキャラクターのシールを買いたい」と感じたり、「季節によって販売される柄が変わるから、夏バージョンも欲しい」など新たな種類が欲しくなったり。
コレクション要素のあるシールは、この心理を強く刺激することになります。

SNS承認欲求

ボンボンドロップシールは、写真に撮ったときの色映え・世界観がとても強いです。
インスタのストーリーに載せただけで、DMで「私も探してる」と言われたり、いいねの数が普段より伸びて、少し誇らしい気持ちになったり。

芸能人もシール交換をしている様子を動画にあげていたり、SNSには多くの関連投稿があります。
自慢のコレクションとして、分厚いシール帳を紹介している人もいて、細かく綺麗に貼ってあるので、私も見入ってしまいました。
このようにSNSに投稿すると、「可愛い」「欲しい」と共感を得やすく、承認欲求が満たされやすいもの。
この共感の連鎖が、流行を加速させています。

 希少性の原理

「一部店舗限定」「数量限定」「期間限定」。
こうした言葉に弱いのは、希少性の原理が働くため。
人は、「もう手に入らないかもしれない」と感じた瞬間、その価値を高く見積もります。

ボンボンドロップシールは、どの店舗でも早々に売り切れたり、入荷未定だったりという現象が起きています。
実際、うちの近所の文房具屋さんでも、開店前から「ボンボンドロップシール完売しました」と言う手書きの案内が貼り出されていました。コロナ禍のマスク騒動を思い起こさせるような光景です。

また、シルパト(シールが販売されているかパトロールする)という言葉まで現れました。この希少性が、さらにシールの価値を上げていくんですね。

努力正当化の法則 

何店舗も探したり、SNSで情報収集したり。
手間がかかるほど、努力正当化の法則が働きます。

たとえば、売り切れ続きで何日も探した分、手に入れたときの喜びが倍増する。
レシートを見て少し使いすぎたと気づいても、「でもかなり探し回ったから」と自分を納得させる。

「ここまで頑張ったんだから、価値がある」
そう思うことで、さらに愛着が深まるのです。

ポイントは、モノそのものではなく、「そこに至るまでの自分の努力」を好きになっているということ。努力正当化は、「これに価値がある」ではなく「これに価値があってほしい」という心の防衛でもあるんですね。

社会的比較理論

人は無意識のうちに、「自分は周りと比べてどうだろう?」と考える生きものです。
友達とのシール交換の場では、「自分ばかり損していないかな」「相手に悪い印象を持たれないかな」
「ちゃんと対等でいられているかな」と、無意識にバランスを確認しています。

「少しでもレートの高いシールを持っていたい」と思うのは、相手に勝ちたいからというよりも、気まずい思いをしたくない、心地よい関係を保ちたいという、ごく自然な気持ちから来ている人も多いはず。
私たちは、人間関係の中で安心できる位置にいたいという心理を持っているんですね。

でも、低年齢の子どもたちの間でも「レート」という言葉が使われているのを見ると、少し複雑な気持ちになることもあります。仲良く交換して遊ぶという範囲内で楽しんでもらえたらいいですね。

【まとめ】心が動くとき、そこには理由がある

ボンボンドロップシール。
流行っているものの裏側には、このようにさまざまな心理的背景があることがわかります。

「なぜ流行っているのか」を考察しながら店頭を眺めてみるのも、また違った視点で捉えられるのでおすすめです。
私自身も、これを機に昔集めていたシールを見返してみたり、バインダーを買って整理しようかなと思っているところ。
また、ボンボンドロップシールもいいですが、それだけでなく、好きで集めているさまざまなシールをただ楽しく交換できるような、平和なシール交換になったらいいなと願っています。

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